インデックスに戻る



Directed and Produced by
純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2003年05月のニュース一覧
▼[2003.05.30]革命の後のしじま
▼[2003.05.28]iTMS雑感
▼[2003.05.26]ネット経済惹起
▼[2003.05.25]手の届く先のテレビ
▼[2003.05.23]空色の大気
▼[2003.05.21]楽しい戦争
▼[2003.05.19]音の持つべきもの
▼[2003.05.17]戦争的,手段
▼[2003.05.15]危の時
▼[2003.05.13]揺蕩いのタービン
▼[2003.05.11]明確定格な音楽の姿
▼[2003.05.09]傷と膿と癒し
▼[2003.05.07]wtfwtfwtf
▼[2003.05.06]enco-dolphin
▼[2003.05.04]iTunes 4 真価 _4
▼[2003.05.03]iTunes 4 真価 _3
▼[2003.05.02]iTunes 4 真価 _2
▼[2003.05.01]iTunes 4 真価 _1

■2003年06月のニュース一覧
■2003年04月のニュース一覧


 
[2003.05.30]
  革命の後のしじま


 ▼Spymac Music offline in response to piracy concerns(Spymac.com)【英語】
  http://www.spymac.com/comments.php?id=389_0_5_0_C


 まるで海辺の夕方が,一瞬で夜に変わるかのように。時は,過ぎた。

quote:iTunesで共有されたストリーミング音楽のアドレスを公開するスパイマック・ミュージックのページ(過去記事)は,容易に楽曲を盗んで保存できるため,閉鎖した。著作権侵害を防ぐ適切な方法が開発されれば,サービスを再開するかもしれない。アップルとメディア,そしてユーザーに役立つ解決がみつかることを希望する。

 iTunesがバージョンアップし,LAN外のストリーミング音楽にアクセスできなくなった。ストリーミングを保存するツール(RadioLoverとか)が存在するため,簡単に他人の楽曲を手元に保存できてしまう。スパイマック・ミュージックはページ閉鎖の理由をそのように位置づけている。アップルは,身も知らぬ人と楽曲を共有するなど許せないとコメントしている(CNET Japanの記事,ほんとにそんなことを思っているなら最初からこんな機能は付けるわけがないがね)。私はどちらの肩を持つ気もないが,スパイマック・ミュージックの開発者の言葉には同意し,敬意を表したい。以下,一部翻訳。

 「iTunesは曲をストリーミングし,コピーはしません。同時に聴ける人も5人に限られる。それは公正な使用であると感じます。私はこの機能を,図書館のカード目録のようなものだと思っている。誰でも図書館で本を読むことはできる。でも,それをコピーして持ち帰って自分のものにすることはできない。iTunesの楽曲共有はそのように作用すると思っていた。だが,ストリーミングを保存するツールが存在した。私はそのようなツールには興味はないし,大きな失望を感じる。iTunesの革命的な機能はわずか2週間で死んでしまった。私はアップルにこの機能に見切りをつけないで欲しいと,切に願う」。私も,4.01にアップデートを行った。




 
[2003.05.28]
  iTMS雑感


 ▼AppleのiTunes Music Storeはまだ半人前(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/pers/story/0,2000047682,20054683,00.htm


 iTMSはいろいろなことを考えさせてくれる,いい機会を与えてくれた。まぁ,当の本人である音楽業界がちゃんと考えているかどぉかは知らないけど:-D。

quote:アップル社はiTunes ミュージック・ストア(iTMS)のためにレコード会社から天才的なライセンスを取得したが,それはいままでの音楽購入のプロセスとまるで変わらない。現在の音楽業界はリリースされる楽曲の2%で,全売上の80%を占めている。未来の音楽ストアは,消費者によりよい情報を与えることで,無名アーティストを出世させて売り上げを伸ばせるかもしれない。またiTMSがけなしているラプソディのようなサービスにも素晴らしい部分があり,新しい音楽マーケティング方法はまだたくさんある。

 ●この記事で云っていることはおおむね当たっていて,iTMSの「売り方」は,昨日までとなにも変わっていない。30秒の試聴ができるなんて,30秒をきいたから買うなんてことはまずない。もしかしたら,いままでの売り方と変わらない点が,ユーザーに逆な意味での安心感を与えているだけなのかも。●先日売られていたマックピープル誌でiTMSの開始を受けて,国内のレコード会社にアンケートをしていたのが興味深かった。おおむね回答は,提案されたら検討するけど参加するかどうかはまた別,という感じが強くて,それ以上に積極的なところは皆無。まっ,わかりきってることだけどね。

 ●なるほど記事にある,アマゾン・コムのような消費者がコメントを寄せるやり方は,いいかもしれない。もちろんそれを100%信じるようなことはしないけど,買おうかどぉか迷っていたときに,誰かのよい評判を聞いて買うことはある。せっかくオンラインでつながっているんだから,その情報をシェアする仕組みがiTMSに組み込まれてもいいはずだ。ある曲が支持されている量なんてiTMSではわからず,Winnyでキャッシュされて検索で引っ掛かる量で判断した方が確実なのが現状だ。●記事の最後の方にちょっとあるが,音楽自体に広告的価値を付けるのは難しいかもしれないが,それを販売するサイトに広告的価値を付けるのは,まだやりやすい。そしてそれを徹底して行えば,音楽はタダでもやっていける(過去記事)。個人的には,それがネット上で音楽が生き残るためのゴール,だと思うけどね。




 
[2003.05.26]
  ネット経済惹起


 ▼最大級ネットゲームで詐欺 警視庁、無職男を逮捕(Yahoo!ニュース)
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030523-00000224-kyodo-soci


 相手の通貨を価値のないものと思うようでは経済は成り立たない。ネット経済学は,リアルの経済との正当な対価交換から始まる。どちらかが上位ではない,対等の経済関係から行われるべきだ。

quote:オンラインゲームのリネージュで使われるポイントを売るとして,現金をだまし取った無職の男が逮捕された。ポイントはゲームで武器などを購入するのに使われる。男は相場より1,2割安い金額を提示し現金15万円をだまし取った疑い。

 いまいち「ポイント」と云う言葉がよくわからんのだけど,リネージュの通貨であるアデナを売ったってことでいいのかな。まぁそうだとして,この手の事件はたまにみかけて,つまんないことやってるなぁと思うわけだけど,オンラインゲーム内の通貨や商品と,リアルの世界の通貨や商品が相互にやり取りされる機会は増えている。これは別に特別なことぢゃなくて,銀行とかで1ドル札を120円と交換するのと変わらない。というか同じ。で,おおむね今はネトゲーユーザーがそれぞれの感覚で,ニュース記事にあるような相場がなんとなく決まってやり取りが行われているのだけど,よりオンラインゲーム内とリアルのやり取りが増えれば,ちょうど為替相場のようなものが成立した方がよい。

 この為替相場が成立することによって,いろいろなオンラインゲームごとにべつべつの通貨を使っている場合も,それぞれの通貨ごとに価値が決まってくる。円とあまり一般的ではない国の通貨がドル建てで交換できるように,リネージュのアデナとPSOのメセタも交換できる。また,なんらかのリアルの商品のやりとりも相場に従って適正に行うことができるようになる。当初はネトゲー内の通貨はリアルの通貨よりも安いだろうが,それによって円高ドル安で米国への旅行客が増えるように,ネトゲーで得をできることになってユーザーが増えるだろう。そしてそのうち適性の為替が決まる。そうすればこのような事件も起こりようがない。これは別にネトゲーだけの話ではなく,たとえばネット上に独自の通貨を確立したらどぉだろうか? 今はネット上でもリアルの通貨でものの売買が行われているが,米国で円を持ち出して買い物するよりも,現地の通貨の方がはるかに汎用性が得られる。オンラインショッピングでの売買を今の10000倍活発にするなら,ネット上に独自通貨の経済を発生させよう。




 
[2003.05.25]
  手の届く先のテレビ


 ▼NHK技研、ネットワークを利用した番組リクエストサービスなど(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0523/nhk3.htm


 テレビの姿が未来永劫変わらないなんてことはあるわけがない。そして,未来はすでに手の届くところにある。

quote:NHK放送技術研究所の展示会で,ネットワークを利用した番組リクエストサービスが公開されている。NHKが放送した過去1週間分の番組をすべて保存し,家庭のBSデジタルチューナーから番組をリクエストする。サーバーとは100Mbps LANで接続されており,ストリーミングで視聴できる。このシステムを実現するには著作権問題などクリアしなければいけない問題は多い。

 この展示のウェブページをみた方がわかりやすい。番組が溜まっているサーバーとテレビの間にはネットワークアダプターとデジタルチューナーが噛んでいるが,より小さくまとめることは可能だろう。空から降ってくるデジタル放送波はリアルタイムの放送分でしかないわけで,ビデオやキャプチャでしかテレビ番組なんてみないヨという人なら必要ないのだから,デジタルチューナーの機能は大きく削れる。FTTHに小さい端末をかませば,過去1週間分のすべての番組にアクセスできる,という次の時代のテレビの概念は,実現すればすぐに根付くはず。そして,一部の人にとっては今のテレビのシステムはもう必要ない。

 家庭でも,キャプチャ専用パソコンにある録画した動画ファイルを,100Mbps LANでつながれたほかのパソコンで開いてみることができる。もう環境は十分に整いつつある。もちろん,今回のようなシステムが簡単に実現するわけはないのはわかっている。だが,IPネットワークとひとつになることがテレビの唯一残された道であり,現在の音楽業界のような無様な姿をさらすよりは,覚悟を決めるべきだ。ネットワーク上に強豪相手が登場する前に(ネット専用テレビ局の開設など,地球上のどこかでいつあってもおかしくない話),先手を打つチャンスはあり,実際NHKはもっともそれをやるのに適している環境にある。テレビが,あした生きているために,必要なシステムがこれである,誰が拒否しようと,誰が制限をかけようと。




 
[2003.05.23]
  空色の大気


 ▼海辺の小さな町に広がる『Wi-Fi』ホットスポット(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20030522105.html


 何処にいても,見上げれば,空色の大気があるように。

quote:人口1万2000人のハーフムーンベイの繁華街では,誰でもWi-Fiワイヤレス・ネットワークでインターネットに接続できる。料金は15分の接続で約3ドルから。住民はもちろん,外からこの町に来てネットを利用する人もこのサービスを大歓迎している。Wi-Fiは目新しいものではないが,店舗で行われている場合は店舗内のアクセスポイントの近くに座っていなければならない。

 個人的な話になるけど,AirH"も持っているので接続しようと思えばどこでも接続はできるんだけど,やはり速度は遅いので無線LANを利用できるスポットが近くにあれば出向く。きょう上野駅内のコンコースを歩いていて,JR東日本の無線LAN実験が利用できるのを思い出した。私は携帯電話がJ-PHONEなので,1日使えるIDとパスワードが得られるとずいぶん前に発表になっていたのを思い出したのだ。実際に携帯のブラウザでアクセスするとなんの手続きもなく,WEPキーとIDとパスワードが得られて楽々アクセスできた。

 一部のプロバイダの利用者は家庭で使っているのと同じIDで利用できるみたいだけど私のプロバイダは別だし,現地でIDを発行してもらうこともできるらしいけど面倒なので使ったことはなかった。携帯電話でページを2,3,繰るだけですむのは楽。使える場所が広がれば料金を払ってもよいと思う。が,が,が,それでもやっぱりわざわざ「そこ」に出向かなければ使えない,というのは変だと思う。もしひとつの街で,どこでもかしこでもすぐにアクセスできるような場所があれば,大きく私たちの意識は変わるだろう。まるで,空色の大気のように,手を伸ばせば届く,息を吸い込めば得られる。ネットワークは,そういう存在になる。当然,なる。今は,過渡期でしかない。




 
[2003.05.21]
  楽しい戦争


 ▼MS/SCOのライセンス契約が持つ意味は?(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0305/20/ne00_mssco.html


 不謹慎極まりないことを云うと戦争は楽しい。人間が戦争をやめないのは楽しいからだ。いつの世もそこかしこであからさまな戦争が起こり,やむことはない。ここ,でも。

quote:マイクロソフト社は,SCOグループからユニックスのライセンスを取得した。マイクロソフトは,SCOの知的所有権を守り,自社ソフトとユニックスの互換性を確保できると説明している。

 また笑った(過去記事)。マイクロソフトと云う存在はどぉしてここまでわかりやすくて馬鹿げてるんだろう。SCOの敵は,当然リナックスを使っている企業でもIBMでもなく,リナックス本体である。そしてそれは,サーバー市場でリナックスに飯を食い上げられているMSも同じだ。なぜ,MSがSCOと組んだのか,わかりやす過ぎる。この共同戦線の茶番劇には茶を吹き出してしまう。

 SCOをイラクだとすると,MSはフランスか。現実の米国とフランスも同様だが(Sankei Webの記事),銃を持ち出さないような間でも,あるのは中傷と貶め合いだけ。だがSCOにしてもMSにしても,実際は大企業と云う看板で標的を撃ち殺そうとしている。でも,リナックスももうかなりのバカでかさになっているので,この戦争は米国対イラクのようには簡単にすまない。他人事としてみている分には,戦争は楽しいもの。さて,どぉなることやら。




 
[2003.05.19]
  音の持つべきもの


 ▼三菱、超音波を利用した超指向性音響システムを商品化(Impress AV Watch)
  http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20030515/mee.htm


 噂話,戯れ言,悪口,陰口,雑言,わめき声,泣き声,世界はうるさ過ぎる。

quote:三菱電機エンジニアリング社は,超音波を利用した超指向性音響システム「ここだけ」の受注を開始する。これは特定の空間(約20度の角度)にいる人だけに音を聞かせるシステムで,放射器が自分の方向を向くまでは音はほとんど聞こえず,音場に入ると突然,耳元でささやかれるようにはっきり音が聞こえる。価格は140万円。

 自分の目の前の空中に大きなスクリーンを表示させて映像を楽しむ。そんなときに音は困る。映像に合わせて爆音で聞きたいけど,なかなかそんなことが許される環境はない(日本では特に)。もちろん,ヘッドマウントディスプレイ+ヘッドフォンという方法もあるんだけどちょっと狭苦しい。そこで,このような指向性スピーカーが求められる(まぁまだ普通のユーザーが利用できる値段ぢゃないけど。

 で,これは当然映画だのビデオだけの話ではなく,ネットワーク上での話にもなる。音のあるネットワークが一般的になったとき,文字でもこれだけ雑雑してるんだから,雑たる音に苦しむのは当然だ。で,指向性が求められる。というかないと生きていけない。そしてすべての音は指向性を持つべきだと感じる。波の音も,鳥の鳴き声も,慟哭も,すべて,すべて。




 
[2003.05.17]
  戦争的,手段


 ▼SCOグループ、大手企業にLinux使用の支払い義務を示唆する書簡を送付(ZDNet エンタープライズ)
 http://www.zdnet.co.jp/enterprise/0305/17/epn02.html


 敵はSCOにあり,とまで云われているのに,それにさらに,追い討ちをかけて自らに攻撃の矛先を向けさせるかのような行動。勝てば官軍だろうけど,どぉ転んでも非難しか浴びない負け戦に,しかみえない,よね?

quote:知的所有権を持つユニックスが違法にリナックスに組み込まれているとしてIBM社を提訴しているSCOグループが,世界中の1500社にリナックスの使用料を求める可能性があることを示唆する書類を送付したと発表した。アナリストらは,この行動がSCOを買収してもらうための圧力であると指摘している。

 開いた口がふさがらない。つか笑える。スペンサー・キャット(@ITの記事)が「SCOが訴えたのはIBMであって,Linuxコミュニティじゃないんだが…」と云っていたけど,さらにリナックス・コミュニティへの攻撃を強めているのは明白。

 SCOのウェブサイトがDos攻撃を受けたこともあったが(ZDNet エンタープライズの記事),まぁ当然リナックス・コミュニティからと考えて当たり前。コミュニティの総意ではないけど,一部,それもかなりデカイ範囲の意見と敵対するためにSCOは行動している。小学生だってわかるような,この仕掛け方はあんまりと云えばあんまりだ。イラク戦争の前後に狙ったように行っているが,意図的に戦争中の刺激的な行動を避けたと考えるべきだろう。というか圧倒的にマスコミも世論も味方につけた米国の戦争に比べて,なにやらメチャクチャ戦争じみてみえる,感じがするけど?




 
[2003.05.15]
  危の時


 ▼ソフトの悪用は開発者の責任か?(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0305/14/cead_mccullagh.html


 ボクはナイフを作っていた。ただ,人々のためにナイフを作ることが自分の仕事だと思っていた。

quote:ふたつのピア・トゥ・ピア(P2P)ソフトの開発元を米国レコード協会が提訴していた訴訟で,連邦地裁は開発元にはユーザーの行為に対し責任がないとの判決を出した。まさにその通りで,こうした点を理解できる連邦判事がいたことはうれしい事実だ。だがこれからの展開に注目しよう。レコード協会は規制を強めるための法律制定という手段に出るかもしれない。

 だが,ある日,ボクは裁判所に呼ばれた。ボクの作ったナイフで人を殺した人がいたらしい。しかも殺した人は,ナイフがあったから殺した,と云ったのだそうだ。ボクだって人を殺すことを許したいとは思わない。ならば,ボクは転職するしかないのだろうか? または殺人者に加担をしている人として生きていくしかないのだろうか?

 …と,ナイフ職人の少年のお話を綴っていても,実際はP2Pソフトの話と,このお話はまったくの別物だったりする。偽り誤魔化しまやかしのテキストだ。なぜかというと,殺人が許されることは少ないが,ファイル共有はなんの悪事でもないから。そも,なんの悪いことでもないことに使っているソフトを開発したからといって悪者にされることなどあるわけがない。とっても美味しいオムライスを作っただけで牢屋に入れられるような社会を作ろうとしている人たちがいる。今はそういう気配に満ちている。それに対して,ユーザーは変革へと満ちる気持ちを高めている。気持ちは暴発しそうな,危険な暴発の時に近づいている。




 
[2003.05.13]
  揺蕩いのタービン


 ▼首都圏の電力不足は6月末にも到来?常時接続は電気を食う(ZDNet リビング+)
  http://www.zdnet.co.jp/broadband/0305/09/lp08.html


 旋回するタービンの風が全身を波打たせる。tUrn the pc gO AhEAd the pc。

quote:東京電力の点検記録改竄による原子力発電所停止によって,夏期の電力不足が叫ばれている。約6000万kWの電力が確保できるとしているが,2年前の夏には6430万kWの最大需要が記録されている。常時接続によって,パソコン,ハブ,モデム,無線LANのアクセスポイントの電源を常時オンにしているユーザーも多いはずで,それによる電力消費は大きいようだ。

 一人暮らしの家のブレーカーが落ちたようなぐらいなら,クーラーとかなにかのスイッチをオフにしてブレーカーをあげりゃあすむんだけど,完全に電源供給が止まる,という状況はあまり考えたくはない。で,実際にそんなことが以前あったなと思い出していたのだけど(過去記事12),テレビのキャプチャ予約が働かないとか,ネットワークへのアクセスが完全にできなくなる,などを考えると(ヨタな理由だけど)身震いしてしまい,予備電源などの整備をあらかじめしておくのは必須事項のような気もしてきた。

 ネットワークとパソコンの維持には,最終的には自家発電の方法をなにかしら考える必要がある(過去記事12)。最後に頼りになるのは,他人ではなく自分しかなく,他人の与えてくれるものを受けているだけではいつか自滅する。パソコンメーカー,ネットワーク機器のメーカーは,そろそろ真面目にそのあたりを考えてもいい時期に来ているような気がする。パソコンは,タービンへと進化しなきゃいけないんだヨ,いちばんの安全のために。




 
[2003.05.11]
  明確定格な音楽の姿


 ▼Spymac launches Music section with iTunes 4 support(Spymac.com)【英語】
  http://www.spymac.com/comments.php?id=384_0_5_0_C


 99セントが曲が買える? そんなことは限りなくつまらないこと。iTuens 4が本当に変える,音楽の姿を直視せよ!

quote:iTunes 4の登場以来,地球上のマックユーザーは自身のデジタル・ミュージックを簡単にストリーミング放送できるようになった。スパイマック・コムは,ウェブブラウザからそれにアクセスできるスパイマック・ミュージックのページを開設した。

 過去記事でも取り上げたが,改めて考えてもiTunes 4のこのカタヤブリな機能には開いた口がふさがらない。iTunes ミュージック・ストア(IMS)(ZDNet Newsの記事)なんて実は予想範囲内のどぉでもいいことで,注目すべきはこの全楽曲のストリーミング共有の方だ。本当にパソコンの音楽を変える,のは,これだ。もしかしたらアップルはわざとIMSに興味をそらして,このストリーミング機能が取り沙汰されないのを笑っているかもしれないナ,ククク。

 もうちょっと高速回線が普及し,iTuensを使っている人がみんな自分の手持ちの楽曲を共有し出したらどぉなるか? 自分のハードディスクにはひとつも音楽ファイルがないのに,何万曲ものプレイリストが表示されるこのソフトの価値は? 意味は? そしてそれを完璧に引き出すスパイマック・ミュージックのページは,ひとつの,そして最後の答えを示している。スパイマック・ミュージックのページに登録されている項目の右端の三角矢印(「daap://…[IPアドレス]…」というリンク)をクリックするとiTuensが立ち上がり,世界のどこかにいる人のiTunesに登録されている曲がすべて表示され,完全に自由に好き勝手にアクセスできる。曲名,歌手名,アルバム名で目的の曲を持っている人を探すこともできる。ほら,音楽が,どぉあるべきか,みえてきたでしょ?




 
[2003.05.09]
  傷と膿と癒し


 ▼MacBidouille Rumor Summary(MacRumors.com)【英語】
  http://www.macrumors.com/pages/2003/05/20030507134805.shtml


 パワーマックの売上不振の原因など,アップル自身もわかっている。その膿は,1日も早く出してしまうしかない。そしてそれは,今年中に?

quote:MacbidouilleによるパワーPC 970(PPC 970)の噂をまとめる。当初の報告では,6月23日からの世界開発者会議(WWWC)でPPC 970のプロトタイプ機をみることができるだろうと云われていたが,その後の報告では,すでにPPC 970を積んだパワーマックの大量生産が始まっており,6月か7月には登場するという噂もある。すべては時を待つしかない…。

 とにかくPPC 970についての噂はMacbidouilleのオハコ状態にはなってるけど,真偽は当然つかめない。だが,PPC 970を積んだマックの登場が早まるという噂はあちこちからあがっているし(MacWhispers.comの記事),条件はすべて揃ってはいる,と云っていい。アップルがG4,モトローラに三行半を突きつけているのは手に取るようにわかるし,ノートに注力しているようにみせかけて,実際はパワーマックのアップデートに詰まっている様子もはっきりしている。

 AMDによる,64ビットCPUのオプティオンの売り込み具合に対する反応もみているだろう(CNET Japanの記事)。オプティオン以上に,PPC 970は現行32ピットとの互換性の高さを売りにできるし,そして,マックはサーバー向けではなくコンシューマーのすべての製品を64ビットチップにリプレースする,という売り文句も存分に考えているはず。ノートにも発熱や運動効率などで利点が多いことを考えると,今年の年末商戦にはすべての製品(iMac,iBookも含めて!)をPPC 970にしててもおかしくはない。ぃゃ,そうであるべきだろう。そう考えると,今年,これからの動きから,目が離さない方がよさそうだ。




 
[2003.05.07]
  wtfwtfwtf


 ▼Hackers have fun with Madonna decoy(CNN.com)【英語】
  http://www.cnn.com/2003/TECH/internet/04/28/hackers.madonna.reut/index.html


 What the fuck do you think you're doing? he!

quote:マドンナがファイル共有ソフトに,彼女の曲名をファイル名にした彼女の声のファイルを流している。そのファイルの声でマドンナは,著作権侵害を行っているユーザーを糾弾しているのだ。ユーザーはそれに対して,マドンナを侮蔑するウェブサイトを作成したり,リリース前の曲を公開するなどして反撃している。

 笑った。マドンナのサイトも激しく攻撃されたようだが(CNET Japanの記事),そのマドンナの口汚く罵る声を材料にリミックスした音楽を公開しているthe madonna remix projectというウェブページまでできている。左側のメニューの「the remixes」をクリックすると,さまざまなリミックス曲へのリンクがある。

 リミックスの元となっているマドンナの「what the fuck(wtf)」のファイルもちゃんと置いてあるし(ミラー),どのリミックス曲もステキステキ。気に入ったのだけ,保管しておこう(WTF-1.mp3wtf-what_do_you_fuck.mp3wtf_drtikov_madonna_mp3-128.mp3Digital_Cutup_Lounge_vs_Madonna-What_The_Fuck.mp3dearmadonna.mp3)(the madonna remix projectのページで制作者についての情報が得られるファイルもある)。さて,マドンナは,私の著作権にまみれた声を勝手に使うなんて! と,また笑いをふりまいてくれるかナ? へへへ。




 
[2003.05.06]
  enco-dolphin


 ▼"DivX"シリーズがv5.0.5にバージョンアップし、エンコードの不具合を修正(MYCOM PC WEB)
  http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/04/25/divx505.html


 使うほどに,クイックタイムのMPEG4の劣勢が笑えるほどにみえてくる。さっさとクイックタイムが,2パスエンコードなどを採用して対等に渡り合おうとする気がないのなら,それは標準と云う言葉にあぐらをかいているだけでしかない。

quote:DivXネットワークス社はDivX 5.0.5をリリースした。5.0.5では,AviUtl,TMPGEncなどでのエンコードで起きていた不具合が修正されている。

 記事はPC(ウインドウズ)版だが,5月3日,マック版のDivX 5.0.5も正式リリースされた。エンコードも可能だが,マック版ではオーディオのMP3コーデックがシェアウェア扱い。だが,マック版でエンコードしたDivX動画は,そのままPCで再生可能だ。で,実際性能はどぉかというと,コーデック自体の性能はPC版と同じ(若干,デコード時に色のにじみなどを感じる部分があるが,たいして気にならない)。再生に必要なマシンスペックも高くなく,G3 400MHzほどでも,640x480サイズ(24fps)の動画の再生が,ほぼ問題なくできる(ややフレームレートが落ちる程度)。クイックタイムのMPEG4ではかなりコマ落ちすることを考えると,DivXはかなりブラッシュアップされている印象を受ける。エンコードにかかる時間は,MPEG4では320x240のサイズならDivXに比べて少ない時間ですむが,640x480ではほぼ同じ。それで画質は,320x240にしても640x480にしてもMPEG4は劣るのだから利点はない。

 個人的な話だが,動画を320x240ではなく,640x480のサイズで保存し出している。まぁPCでは一般的だけど,マックにはそれにふさわしい高画質高圧縮のコーデックがないと云っても過言ぢゃないと思う。クイックタイムのMPEG4はそもそもサイズのメニューに320x240までしかないように(「現在のサイズ」で出力すればそれ以上のサイズでも出力可能),きちんとは対応していない感じがする。実際,640x480のサイズで,MPEG4とDivXで同じビットレートでエンコードすると,MPEG4は発色が劣り,輪郭がぼやける。これはセツナイ。マック版DivXのエンコード設定はほぼPC版と同じ(pic1pic2)。私は「Profiles」タブ内のチェックを外して,「DivX Codec」タブのビットレートの欄で「1-pass quality-based」を選び,「Quantizer」を80〜90%にして行っている。これで,640x480サイズでも問題ない画質になる。…PCでは,Xvid,さらにはオッグ・コンテナと同時の登場が待たれているセオラなど,強敵に押され気味なDivX,マック版リリースはその逆境を跳ね返すひとつの手段なのだろう。それにしても,このコーデックはよい仕事をしている。




 
[2003.05.04]
  iTunes 4 真価 _4


 ▼速攻レビュー:iTunes4はデジタル音楽の革命児となるか?(1)(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/01/06.html


 なぜレビュー記事で取り上げられないのか不思議だけど,iTunesのいちばんの「真価」=「進化」はこれかも。

quote:iTunes 4は,これまでどの企業もなしえなかったレベルのデジタル音楽配信を実現している。また,AACオーディオのサポート,ランデブーによる音楽共有機能,音楽ファイルのDVDライティング機能なども追加されている。

 フツーのユーザーにとって,iTunes 4でもっとも話題にするべきはiTunes ミュージック・ストアなんかぢゃなく,音楽共有機能の方だ。「ランデブーで同じLAN内のiTunesにアクセスできるだけでしょ?」と思っている人もいるかもしれないが,そうぢゃない。実際のところ,iTunesを起動しただけで,世界中のどこからでもそのiTunesのすべての楽曲にアクセスできるようになる。つまり,マックを簡単に,どこからでも誰でもアクセスできる音楽サーバー,ネットラジオにできる。もちろん制限はあり,同時に接続できる人は5人(5ヵ所)に限られる。が,少人数の仲間内での音楽の共有には問題ない。また,iTunes ミュージック・ストアで購入した曲を共有することはできない(アップルのページ)。あらかじめ,AAC→音楽CD作成→リッピングしてAACファイルに,という手順を踏んで,DRM(デジタル権利管理)機能を無効にしておこう。

 音楽を共有するマックでは,iTunesの「環境設定」で「共有」をクリックし,「音楽の共有」をチェックする(pic)。私的利用だけにしてねというアラートが出るので(pic)わかったふりをする(外部からアクセスするには,ポート3689番(たぶん)を開けておく)。聴く方は,同じLAN内であれば,公開されたiTunesの名前がランデブーですぐに「ソース」に表れる。外部からの場合は,「詳細設定」メニューの「共有された音楽に接続」を選び(pic),IPアドレスかホスト名を入力することで,同じように「ソース」に表れる。あとは好きな曲をクリックして再生開始だ(pic)。好きな曲を選択して再生できるし,シャッフル再生,リピート再生もできるので,普通のネットラジオよりも便利。しかも共有している側でリッピングしてプレイリストに追加された曲はリアルタイムですぐにアクセスできるようになる。音質は,元のファイルのビットレートのままで聴くことができるようだ。MP3 160kbpsのファイルを再生させればエラク高音質だが,ある程度の高速回線が必要。最初からネットラジオ用に低いビットレートで曲をエンコードしておいてもいいかも。…ネットで音楽を買えて,そのままネットで共有できる。iTunes 4はジュークボックスソフトではなく,ネットワークジュークボックスとして作られているのだ。




 
[2003.05.03]
  iTunes 4 真価 _3


 ▼米Apple、有料音楽配信サイト「iTunes Music Store」開設(NikeiBP BizTech News)
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/inet/244551


 DRM回避は可能か? あのミュージシャンの楽曲はある? アップルにとってiTunes ミュージック・ストアはおいしいか?

quote:アップル社はiTunes ミュージック・ストアを開設。同ストアが提供する曲は,個人利用権を拡張している。4大レコード会社から20万を超える楽曲が用意され,購入前に無償で30秒間の試聴もできる。

 ●2つ前の過去記事で,パソコン3台でしか再生できないDRM(デジタル権利管理)情報を取り除くには,一度音楽CDを作成し,再度リッピングして音楽ファイルにすればよさそうと書いたけれども,どぉも2つの意見にわかれているようだ。まったく問題なくDRMが無効になった音楽ファイルができたという人と,元のACCファイルよりも音質が劣化したファイルができてしまったという人。特にMP3にエンコードすると,音質の劣化が激しいと云う意見もある。もし後者の方が正しいか,またはある設定で音楽CDを作成してしまうと音質が劣化するとなると,作成される音楽CDは普通の音楽CDではないことになる? 日本で発売されているヘタレなプロテクト音楽CDとは違う,なんらかの制限付きの音楽CDとなっているのか? 手元にDRM情報付きのAACファイルがないのですべて伝聞でしかないんだけど,どぉも掲示板などに出てくる意見も混乱している感じ。手順さえあってれば,ちゃんとできそうな気もするけど…(リファから拾った,ちゃんと認証解除ができたHAPPY Macintosh Developing TIME!のページ,m(_ _)m)。

 ●日本からは購入はできないけど,試聴と検索はできるiTunes ミュージック・ストア。記事にあるように20万曲以上をそろえていることを宣伝しているが,抜け落ちているものもあるようだ。例えば,デジタル・ミュージックと敵対しているマドンナの曲はひとつもない(pic)。ジョブズの好きなアーティストの曲はすべてあるかもしれないが,決して,100%ではない。●出所はフォーチュン誌の記事だが,アップルは1曲99セントで楽曲を売り,平均して1曲65セントをレコード会社に支払うという。アップルとしては1曲売って34セント,40円ほどの儲け。サーバーなどの運営管理費などもそこから出さなきゃいけないんだから,よっぽどみんなが曲を買ってくれないとおいしくない。アップルが求人サイトでウインドウズ版iTunesを担ってくれるプログラマを探したくなるのもよくわかる(モンスター・コムのページ)。とりあえず,デジタル・ミュージックの旗手,というイメージ作りの方が大事なんだろうな。




 
[2003.05.02]
  iTunes 4 真価 _2


 ▼Apple、1曲99セントのネット音楽販売店とiPod新モデル発表(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0304/29/nebt_18.html


 音楽配信サービスばっかり宣伝されてるけどせっかくなので,アートワークで遊ぼう。

quote:アップル社は待望のオンライン音楽販売店,iTunes ミュージック・ストアの立ち上げと,iPodの超薄型モデルなどを発表した。iTunes 4はiTunes ミュージック・ストアと統合され,MP3よりも圧縮効率が高いAACでエンコードした音楽を読み込める。

 記事と全然関係ないけど,iTunes 4ではアートワークを表示する機能がついた。他のMP3プレイヤーでは実装しているものもあったけど,私は今まで利用したことがなかったのでiTunes 4から使ってみることに。iTunes ミュージック・ストアで購入した曲にもジャケット写真が付いてくるらしいが,もちろん自分がCDからリッピングした曲にスキャンした画像も追加できる。メインウインドウ左下に並んでいるボタンのいちばん右を押すとアートワークの表示エリアが表れ,そこに画像ファイル(クイックタイムで読み込める形式ならなんでもいいので,Jpeg,Gif,Tiff,Png,Psdなど)をドロップすると,アートワークとして登録される(pic)。表示されているアートワークをクリックすると,初期設定では登録した画像を150%の大きさで表示する。その150%のウインドウの左上,緑色の「+」ボタンを押すと100%⇔150%の切り替えができる(pic)(ただしあまり大きい画像を組み込んでしまうと「+」ボタンがモニタの外に出てしまい,この切り替えができなくなる…。

 アートワークはアルバム単位ではなく,曲ごとに登録する。曲を選択して「情報を見る」の「アートワーク」タブで追加・削除ができる。アートワークは1枚である必要はなく,何枚でも追加できる(pic)。メインウインドウでは画像上の右・左の黒三角矢印で画像を切り替えられる。また,真ん中の「再生中」の部分をクリックすると,再生中の曲⇔選択している曲のアートワークをみるように切り替えられる(pic)。ビジュアルエフェクト起動時は,曲の始まりの曲情報表示時にアートワークも表示される。右上の「オプション」ボタンを押し,「曲情報を常に表示」をチェックすれば,いつでもアートワークが表示されることになる(pic)。アートワーク使用時の注意点は,画像が曲のファイル(MP3 or AACファイル)に内包されるということ(これによって曲のファイルをコピーしただけでアートワークの情報もコピーできる。だが,画像をちょっと修正したいというときでも「アートワーク」タブで画像をコピーして画像編集ソフトにペーストする必要がある)。たとえば計2MBの画像を追加すると,音楽ファイルのサイズが+2MBになる(picpic)。できるだけ大きいサイズ,高画質で画像を追加したいと思ってしまいがちだけど,あまりにも大きい画像を追加するのはナンセンスかもしれない(私は665x665ピクセル程度,1MB程度のPng画像2枚に抑えようとしているけど…,それですまないことになるのはよくあること。




 
[2003.05.01]
  iTunes 4 真価 _1


 ▼米Apple音楽製品発表会(2) --- 1曲わずか99セント、iPodへの転送は無制限(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/29/51.html


 今,この時期に独自のDRMを実装したあぷるの意図は?

quote:アップル社の音楽製品発表会では,1曲わずか99セントでiPodへの転送は無制限となる楽曲をAACファイルで販売する,iTunes ミュージック・ストアが発表された。スティーブ・ジョブズCEOは,iTunes ミュージック・ストアでは「レコードやCDと同じようにユーザーが音楽を所有できるサービス」を目指したという。カザーなどのファイル共有ソフトがライバルとなるが,品質と時間を考えたら,カザーは最低賃金以下で働いているようなもの,と評した。

 スペシャル・ミュージック・イベントと称されたジョブズ氏の講演のウェブキャストをみた。プレスプレイもラプソディも使えないサービスだと断言し,それらが使えない理由を10個あげ,iTunes ミュージックストアはそれをすべて解消していると云い切る。買ったファイルで好きなだけ音楽CDを作れ,iPodに転送しろ,iMovieなどでのサウンドトラックに使えと煽り,それで1曲,スターバックスのコーヒー1杯分の値段(99¢)だとまくし立てる様は,iTunes ミュージックストアの魅力をかき立てた。

 iTunes ミュージックストアで購入した楽曲の制限として,認証を受けた3台のマックでしか再生できないというのだけがあるようだが(アップルのページに掲載されたiTunes 4の認証・認証解除の情報),これによって急にパソコンがクラッシュした場合(認証を解除できなかった場合)でもまったく聴くことができなくなるようなことを防ぐことができる。認証の情報(iTunes ミュージックストアのアカウント情報)はAACファイル内に記録され,最初の再生時にiTunes ミュージックストアと接続して認証を受ける。AACファイルをコピーしておけば,3回以内なら認証解除を怠っても再生可能になるということ。また,購入したAACファイルを集めて音楽CDを作成すれば,その音楽CDにはDRM(デジタル権利管理)情報は受け継がれない。つまり作成した音楽CDを再びリッピングしてAAC,またはMP3ファイルにすれば,認証が必要なくなる(らしい)。自分で試したわけではないので推測だが,この音楽CD作成(トーストでもクイックタイム6.2によってAACファイルから,直接音楽CD作成ができるようになるらしい)→リッピングによって音楽ファイル作成によってDRMを無効化できそうだ。こんな簡単な方法でぬぐえるらしいDRMには口あんぐりだけど,MEPG4を管理しているISMAが6月にMPEG4(AACオーディオファイルもこれに倣うだろう)へのDRM実装を予定している(CNET Japanの記事)のに,それに先立ってこのようなサービスを開始したアップルの(というかジョブズの)意図は,ISMAのDRMを回避したいということかも? とうがった見方をしてみたり…。




楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル